2013年09月17日

柿の種/未来のスタンダード

 私も子供の頃から「スタンダード」と呼ばれる音楽によって育ちました。「スタンダード」が無ければ今の私はありません。ただ、それらの「スタンダード」はドイツやロシア、フランスといった国々の音楽が多く、日本の音楽がスタンダード扱いされていたとは思いにくいのが実情だと思います。
 日本の映画や漫画やアニメが国際的に支持されているのは良いことですが、それらは「受動的普及」という状態ではないでしょうか。勿論、それも良い事ですが、「能動的普及」にも力を入れたほうが良いと思います。ちょうど、日本人がドイツやロシアやフランスの音楽を日常的に演奏するように、ドイツやロシアやフランス、その他の国々の人々に日本人が作曲した音楽を日常的に演奏していただきたいものです。(「演奏の普及」という意味において、その状態を「能動的普及」と考えているわけです)
 スタンダードは今日や明日には定着しないでしょうが、だからと云って、未来のスタンダード構築に無関心でいてはいけないと思います。当面は「おにぎり」があれば充分なのかもしれませんが、しかし、柿の種を蒔き、そして育てることも重要だと思います。未来のスタンダードには“Made in Japan”が増えているべきです。日本製スタンダードの普及によって、旧来のスタンダードを排除しようなどと云っているのではありません。旧来のスタンダードと対等な音楽が(つまり、特別なイベント用に限らず、ごく日常的に演奏される音楽が)、日本人によって生み出される時代が、そろそろ訪れても良いと思うのです。私も、そうした未来のスタンダードの構築に貢献できたら、と思っています。
 私は、未来のスタンダードには、世俗性(大衆性)とアカデミズムの融合が必要で、そのどちらか片方だけではスタンダードには成りにくいと考えています。また、「子供は対象外」というような姿勢の音楽も、私は求めません。少なくとも中学生ぐらいになれば親しめるという内容が必要だと考えています。柿の種(未来のスタンダード)の育成を促進しましょう。

(補足):ドイツやロシアやフランス・・・といった“スタンダード産出国”の人々がそれぞれ自国の音楽を演奏するのと同じ割合で日本人も日本の音楽を演奏し、海外にも紹介し、そして、海外でも演奏してもらえるようにする必要があると思います。日本人はベートーヴェンやチャイコフスキーやドビュッシーの作品を高水準で演奏できます。それはとても良いことです。でも、それだけでは不足だと思います。映画や漫画やアニメの普及を見習って、いわゆる純音楽の分野でも、スタンダードの種を蒔き育てるということを促進するべきです。既述のように、「イベント用」だけではなく、もっと日常的な普及が必要です。

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posted by Mastin at 10:30| 真暗の草子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする